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医療保険、専門家が教える「得する特約」と「損する特約」

 保険料の支払いが免除されるなどのメリットがある「お得な特約」は、ぜひつけておきたい。

「『保険料払込免除特約』は三大疾病で所定の要件になったり、介護が必要になったりしたときに、それ以後の保険料は払わなくてよくなります。終身払いの保険に入るならつけておいた方がいい。

 併せて、余命6か月と診断されたときに死亡保険金の一部または全部を生前に受け取れる『リビングニーズ特約』もいい。これは無料でつけられます。ただ、余命6か月と診断されることは少ないうえ、生前に保険金を使わずに死亡すると相続財産という扱いになり、相続税の控除対象ではなくなるので、うまく使わないといけません。受け取った保険金はもちろん、治療費だけでなく思い出づくりにも使えます」(長尾さん)

 より手軽に備えておきたいなら、特定の地域に住む人を対象とした「都道府県民共済」がおすすめだ。赤ちゃんからお年寄りまで掛け金(保険料)が一律2000円のものもある。

「『入院保障型』は、『割戻金』といって、余った掛け金を返してくれるので、実質1300円ほどで済みます。入院給付金は1日1万円で、病気は124日、けがは184日まで保障されます。死亡にも備えるなら『総合保障型』にすればいい。病気での死亡なら約400万円が受け取れます。ただし60才までなので、あくまで“定年前の備え”と割り切ってください」(横川さん)

 まずは公的な健康保険でどこまでカバーされるのかを確認したうえで、本当に必要な保険を見極めたい。

※女性セブン2020年5月21・28日号

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