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あの手この手で理論武装… 自粛要請の中「飲みに行く人」たちの言い分

 なまじ知識があるだけに、“自分は一般人とは違う”との思いがある様子。一方で、まったくの丸腰状態で飲むに行く“無頼派”もいる。ライターのTさん(40代男性)はいう。

「仕事で長い付き合いがある編集者と打ち合わせをした後のこと。『ちょっと(飲みに)行かない?』と誘われました。時計はとうに19時を過ぎていたので、私が『無理でしょう』と言うと、『大丈夫だから』と言うばかり。日頃から通っている店が“闇営業”をしているようで、そこに連れて行かれました。角が立たぬように1杯だけ飲んで帰りましたが、こんな状況でも飲める、顔が利く店があることを自慢したかったんでしょうね。どことなく得意げな表情でした」(Tさん)

 別の理由で行きつけの居酒屋に通っているのは、“偽善派”とでも言うべき会社員のKさん(40代男性)。あくまで「お店のために……」という言い分だ。

「自宅の最寄り駅から帰るまでのルート上に良い居酒屋があり、足しげく通っていました。外出自粛が叫ばれるようになって以降は、私も妻もおとなしくしていましたが、『今日、○○(その居酒屋の名前)に客いた?』『今日も○○、一人もお客さんいなかったよ』と、夫婦で確認し合うのが日課になり、『このままじゃ潰れちゃうかも』『潰れたら困る』ということで、ちょいちょいお店に通っています」

“近所の人に見られたらどうしよう”と思いながら飲んでいるというKさん。その他、最近1度でも飲みに行った人の話を聞くと、

「イライラが溜まってどうにも我慢できなかった」(Cさん。不動産・30代女性)
「1日だけ。もう行かない」(Iさん。金融・40代男性)
「久々の友人から連絡があったので」(Mさん。電機・40代男性)
「断れない人から誘われた」(Yさん。塾講師・30代男性)

 ……など、それぞれに言い分がある様子。なかには「(自粛をしていない)隣の県まで飲みに行った」という不届き者もいた。理由はどうであれ、このご時世、飲みに行く人たちは白い目で見られかねない。早くコロナが収束して、堂々と飲みに行ける日を心待ちにしている人は少なくないだろう。

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