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緊急事態宣言解除後の「新たな日常生活」 大阪市民たちの不安と楽観

一足先に緊急事態宣言が解除された大阪市民の本音は?(時事通信フォト)

 5月25日に東京を含む全国で緊急事態宣言が解除され、早くも都市部に多くの人通りが確認されるようになっているが、その一方で新型コロナウイルス感染拡大の“第2波”を懸念する声は少なくない。東京に先んじて、21日に宣言解除された大阪ではすでに多くの飲食店が営業再開しているが、現地住民たちは“新しい日常生活”をどう受け止めているのか。

 大阪市浪速区に住む女性・Aさん(20代)は、なんば駅周辺が賑わいを取り戻している様子に不安を感じているという。

「なんば駅は高島屋も営業を再開し、すでに賑わっています。緊急事態宣言の発令中も地下の食料品エリアは営業していたのですが、土日は特に賑わいが凄かった。レジが行列になる程でした。

『なんばグランド花月』周辺にかけての千日前エリアも、居酒屋は営業再開しています。すでに5月半ば以降は、昼から居酒屋で飲んでいる人も多く、道を歩くと『ビール一杯どうですか?』と声をかけられるほど。

 先日まで休業中だった『なんばCITY』や『なんばパークス』近辺も営業再開していて、急に人が増えている印象です。なかにはすでにマスクを着けていない人もいるので、気が緩んだら“第2波”が来るのではないか、と危惧しています」(Aさん)

 一方、浪速区日本橋に住む男性・Bさん(30代)は、緊急事態宣言の発令中も、あまり実感が沸かなかったという。

「大阪の日本橋は、東京の秋葉原のような電気街とオタク街が融合したエリアです。緊急事態宣言が出ている最中にもメイド喫茶などはほとんど営業していましたし、メイドさんは通りに立ってチラシを配っていました。土日は多くの人が集まって、アニメショップやカードゲームの中古販売店なども賑わっていたので、緊急事態宣言を実感することは正直なかったです」(Bさん)

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