住まい・不動産

コロナ後は「駅チカ神話」崩壊? 東京23区で注目の「駅から遠い街」7選

住む街は駅の近さよりも安さ重視で選ぶ時代に?(イメージ)

住む街は駅の近さよりも安さ重視で選ぶ時代に?(イメージ)

 コロナ騒動でリモートワークが進んだことにより、住居は駅から近いほどいい、という「駅チカ神話」がなくなるかもしれない。都内のファミリータイプ(70平方メートル程度)の中古マンションの査定額を見ると、駅から1分離れるごとに売値が100万円ずつ下がるというデータもあり、今後は駅から遠くても安い場所に住むという選択肢も注目されそうだ。ただ、蜘蛛の糸のように鉄道網が張り巡らされた東京23区内に、駅から遠い場所などあるのか? ライターの金子則男氏が解説する。

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 東京23区内にはおよそ500の駅があって、あらゆる場所を網羅しているように思われますが、エアポケットのような場所は存在します。何か所か紹介しましょう。

【足立区花畑】
「花畑」と書いて「はなはた」と読むこの地域は、23区の最北端。最寄り駅の竹ノ塚・谷塚(東武伊勢崎線)、六町(つくばエクスプレス)まで30分近く掛かります。これまでは、団地が立ち並ぶ庶民的な場所でしたが、足立区が文教大学を誘致し、来年4月に「東京あだちキャンパス」が開設される予定です。六町から終点の秋葉原まではわずか15分ですから、非常に狙い目です。

【葛飾区水元公園付近】
 都内でも屈指の広さを誇る水元公園は自然の豊富さで有名ですが、難があるとすれば駅から遠いこと。水元公園付近の水元、東水元、西水元から、最寄り駅の金町や亀有(JR常磐線)、北綾瀬(東京メトロ千代田線)、八潮(つくばエクスプレス)までは、いずれも30分以上掛かります。埼玉県八潮市や三郷市との県境付近のこの一帯は、不動産価格が23区内で最も安い場所の1つ。とはいえ、亀有や金町まで出れば、大手町まで20数分です。

【江戸川区大杉】
 並行して走るJR総武線と都営新宿線の中間に位置する大杉は、23区内でも屈指の「最寄り駅のない街」。新小岩(総武線)、一之江・瑞江、篠崎(都営新宿線)など、最寄り駅へは30分前後掛かります。しかし、京葉道路(国道14号)、首都高速小松川線(7号)、環状七号線などが近く、車移動に関しては最強のゾーン。車派にはピッタリです。

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