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在庫10万本の名物印章店 最も画数が多い54画のハンコとは?

店内には膨大な数のハンコが並ぶ

店内には膨大な数のハンコが並ぶ

 印章を使ったビジネスや手続きは、どうしても時間がかかる。実印が登録されるようになってまもなく150年。そろそろ次の時代に移行してもいいのではないのかと秀島さんは考えているようだ。ハンコの時代は終わってしまうのか。

「いや、ホビーとしてのハンコはずっと続くと思う」

 秀島さんの名刺の肩書きは「はんこデザイナー」。

「自分の書や、作品に押す落款など、自分だけのオリジナルのゴム印のオーダーが増えている。依頼主の名前や使い方、さらに個人の雰囲気などを総合的に考えて、私がデザインし、彫るというまったくのオリジナル。皆さんビジネスはもちろん、趣味など目的に応じて使っています」

 もともとグラフィックデザイナーになりたかったというだけに、秀島さんも楽しそうである。

 これまで、どうしても堅苦しい使い方だけを考えていたハンコだが、働きかたが変わるように、新しい時代になっていくのかもしれない。

撮影■松隈直樹

※週刊ポスト2020年7月24日号

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