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野村克也さん一家、複雑な家族構成ゆえ相続も一筋縄ではいかない

野村さん一家は「実子」「連れ子」「前妻の子」と家族関係も複雑

野村さん一家は「実子」「連れ子」「前妻の子」と家族関係も複雑

 沙知代さんとはお互いに再婚だった野村さんには、4人の息子がいる。まずは沙知代さんの連れ子の団野村氏(63才)とケニー野村氏(61才)。2人は野村さんと養子縁組をしている。さらに沙知代さんとの間の実子が、現在プロ野球のコーチを務める野村克則氏(47才)だ。

「野村さんと前妻との間にも息子さんがいます。ただ、前妻の死後、この息子さんが野村さんの自宅を訪れたところ、沙知代さんに追い返されたそうです。おそらく現在の野村家と接点はほとんどなかったのではないでしょうか。

 また、ケニー氏は沙知代さんや兄の団氏と絶縁状態だったようですが、野村さんの仲介によって和解したと聞きました」(前出・球界関係者)

 相続人となる4人は、同じ子ではあるが、血縁や立場、親との関係性が異なり、かなり複雑。とはいえ、3組に1組の夫婦が離婚する現代では、再婚に伴って「実子」「連れ子」「前妻の子」がいる家族も決して珍しくない。野村家の実例から学ぶことは多いはずだ。

遺言書の存在がトラブルに発展することも

 まずは約2億円の価値があるとされる田園調布の自宅だ。実子の克則氏は、同じ敷地内に自分たち家族が暮らす家を建て、半同居のような生活を送ってきた。

「沙知代さんが亡くなったとき、団氏が自宅の売却を望んだものの、克則氏が反対し、衝突したと一部で報じられました」(スポーツ紙記者)

 実は、この自宅は野村家が設立した会社名義になっていて、野村さんや沙知代さんの個人資産ではない。現在は克則氏がこの会社の代表を務めている。

「もしかしたら、野村夫妻は自分たちの死後、自分たちの面倒を近くで見てくれた克則氏一家がここに住み続けられるように、生前から手を打っていたのかもしれません。また、会社名義にすれば相続税もかからずに済みます」(前出・曽根さん)

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