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超進学校の教員が明かす「来年志願者が減りそうな大学・学部」

大学入試のトレンドにもコロナの影響が?(イメージ)

大学入試のトレンドにもコロナの影響が?(イメージ)

 新型コロナウイルスの感染拡大が話題になってからすでに半年以上が経過。受験生にとっても学校が休みになったり、オンラインで授業を受けたりと、誰もが未経験の事態が連続している。コロナ騒動は大学受験の志望校・学部選びにどう影響するのだろうか?

 理想を言えば、倍率などに惑わされずに自分が学びたい学部に進むべきだが、「入りやすい」「将来性がありそう」「ネームバリューがあるから」という理由で大学や学部を選ぶ高校生も少なくないはず。現在、関東地方の超進学校で進学指導を担当するO先生(40代男性)は、今年の受験生の志望傾向についてこう話す。

「ウチの高校では10年ほど前から“理高文低”(理系の人気が高く、文系の人気が低い状態)の傾向が進んでいましたが、コロナ騒動でその流れが決定的になりました。将来への不安から、就職に強い理系を選択する生徒が増え、成績優秀な男子生徒は、ほとんどと言って良いほど理系を選択。とりわけAI、情報通信、電子工学などに人気が集中しています」(O先生。以下同)

 O先生が新卒で着任した約20年前は、文系が6割近くだったものの、今や7割が理系の生徒だとか。年々、文系人気が下がりつつある同校で、とりわけ志願者数が減りそうな学部があるという。

「ここ最近、文系を選択する生徒の間で圧倒的な人気だったのが語学系と国際関係です。東京五輪も予定されていましたし、インバウンドで街中に外国人が溢れるようになり、『外国人とコミュニケーションが取りたい』『外国に行きたい』という生徒は少なくありませんでした。

 しかし、コロナ騒動はいつ収束するか分かりません。そういった学部に進む生徒は、留学も視野に入れていますが、大学在学中に留学できるかどうかは不明。いつ海外を自由に行き来できるようになるかは、まったく分かりません。また、ビジネスシーンでもオンライン化が一気に進み、『家のパソコンで仕事ができるのなら、海外を目指す必要がない』という生徒もいました。

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