キャリア

優秀なビジネスパーソンほどハマりやすい「副業のワナ」とは?

 曽根、山田の両氏がおすすめする副業の時間割は「一の字型」「L字型」「日の丸型」のどれかだという。例えば、1週間のうち、副業を夜だけやることに決めるならスケジュール帳は漢字の「一」のように塗りつぶされる。平日夜を少しと、土日は朝から夜まで緩やかにという人は「L」を横に倒したようになる。本業の時間が不規則な人は常にスポット的に「・」が入る。

 いずれにせよ、副業だからこそ目先の金銭に固執せず、きちんとした時間割り通りにこなすことが肝心だという。また山田氏の最新刊『儲かる副業図鑑 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』の中には、「合わない副業は『即やめ』せよ!」との対処法がマンガで描かれているが、その理由についてこう補足する。

「その副業が自分に合うかどうかは、結局のところやってみないとわかりません。気軽にやり始められる一方、簡単にやめてしまってもいいのが副業の副業たるゆえん。本業を辞めるのとは違い、会社や家族にそれほど迷惑がかかるものでもありません。そもそも向いてないと感じたならジョブチェンジすればいいだけですし、人間関係が合わないなら同様の副業を他に探せばいいだけ。絶対にズルズルと続けてはいけません」

 山田氏だけでなく、ランサーズの登録者の中には副業で数百万円や1000万円以上を稼ぐ人も多いが、いずれも「トライ&エラー」を繰り返しながら自分自身のスタイルを築き上げているのだという。副業が気になっている人は、失敗を怖れず、まずは一歩踏み出してみることが大切なのかもしれない。

※『儲かる副業図鑑 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』発売記念対談より抜粋して再構成

【プロフィール】
曽根秀晶(そね・ひであき)/ランサーズ株式会社取締役)、新しい働き方研究所所長。1981年、長野県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、経営コンサルタントとして20を超えるプロジェクトに従事。その後、楽天株式会社に入社し、国内の営業・事業企画の経験を経た後、海外M&A・全社戦略などを担当。現在はランサーズで経営戦略の立案、新規事業の推進などの統括を務めている。

山田真哉(やまだ・しんや)/公認会計士、税理士。1976年、神戸市生まれ。大阪大学文学部卒業後、中央青山監査法人/プライスウォーターハウス・クーパースなどを経て独立。『女子大生会計士の事件簿』(シリーズ100万部)、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(165万部)など、著作活動も注目されている。YouTubeの『オタク会計士ch【山田真哉】少しだけお金で得する』はCH登録者数が約15万人(2020年11月時点)で、「公認会計士YouTuber」として第1位。最新刊は『儲かる副業図鑑 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』。

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