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ライブどころか練習も出来ず… コロナに翻弄されるバンドマンたちの憂鬱

かつてのライブハウスの熱狂が戻ってくる日は来るのか?

かつてのライブハウスの熱狂が戻ってくる日は来るのか?

 新型コロナの影響はあらゆるジャンルに及んでいるが、かなり悲惨な部類に入るのがバンドマン。ライブハウスは三密の代表のような場所で、練習スタジオもこれまた三密だからだ。音楽に情熱を注いできたバンドマンたちは今、どうしているのか?

 20代の頃からバンドを続けてきたMさん(40代/男性)は、「これが良いきっかけ」と、10年以上やってきたバンドを解散することを決めた。Mさんのバンドは一般的な知名度はほぼゼロだが、あるコンテストで優勝したため、「カラオケに1曲だけ曲が入っている」というのが自慢。その集大成として無観客解散ライブを行ったが、大後悔する羽目になった。

「知り合いが働いているスタジオの大部屋を借り、ライブ配信サービスを使って、解散ライブを配信しました。ライブのことは知り合いにメールできっちり伝え、SNSでも告知し、配信の機材その他で20万円近く掛けて生配信しましたが、散々テストしたのに、本番では通信状態が悪くて演奏がブツブツ切れてしまって……。無料だったのに視聴者数は2ケタで、最後はメンバーが『すみません』と、頭を下げて終わるという最悪の展開でした」(Mさん)

 一方では、コロナにより解散を免れたバンドもある。ハードコアバンドをやっているSさん(30代/男性)は、10年以上バイトをしながらバンドに打ち込んできたが、一向に芽が出ないため、今年初頭に「フェスに出られなかったらバンドを辞める。音楽も辞めてちゃんとした仕事に就く」と宣言。しかし不測の事態により、タイムリミットは延びることになった。

「友達のバンドが次々と夏フェスに出たため、『オレもフジロックに出る。出られなかったら解散する』と、宣言したんです。けど、今年の夏はフェスそのものが無かったじゃないですか? それはオレたちのせいじゃないんで、そんなんじゃ辞められないっすよ」(Sさん)

 理解出来るような、出来ないような……。解散する気は無いものの、壁にぶち当たっているのは、ヘビーメタルのコピーバンドでベースを弾いているIさん(30代/男性)だ。

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