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最近流行の「オンラインメンター」とは? 副業で自己資本を増殖させる仕組み

副業で「自己資本」を増幅させる

 山田氏のようにビジネス系YouTuberとして成功する人のケースもそうだが、副業でより多く稼ぐためには、自分の「時間」を切り売りするのではなく、知識やスキルを「資本」と考え、それをいかに増幅させていくかを見据えるべきだという。

「最近、『オンラインメンター』という仕事が流行っているのですが、まさに自分の知識やスキルをメンタリング(対話や助言によって自発的な成長を促す指導法)することで報酬を得る仕事。一方、教えるのは“最高の学び”でもある。自分の仕事を評価して抽象化して他人に教えるためには、かなり深く理解していないと難しい。これをやることによって、まさに“自己資本”が増幅するのです」(曽根氏)

 曽根氏は副業で大成功している人の特徴として、「自分自身を“株式会社”と考え、資産や資本には何があるのか。それをどう“棚卸し”して将来の価値の向上につなげていくかを、戦略的に考えながらやっている」と分析している。山田氏もこう補足する。

「自分の会社化という発想で考えるならば、SNSなどの知り合いの数やビジネス上の付き合いは『資産』でもあり、『資本』でもある。何らかの『知的財産』があれば、それをその間で回しておけば自然と増幅していき、いずれ利益を生むようになる。さらに、定期的に“自分決算”をして客観的に自己分析をし、来期は何を“棚卸し”すべきかなどを戦略的に考えていけば、より大きく稼げるようになるのではないか」(山田氏)

 山田氏の最新刊『儲かる副業 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』の中でも、副業で大きく成功するための戦略的な具体策がマンガでわかりやすく解説されている。まずは自分を客観視できる環境に置くことが成功への近道なのかもしれない。

※『儲かる副業図鑑 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』発売記念対談より抜粋して再構成

【プロフィール】
曽根秀晶(そね・ひであき)/ランサーズ株式会社取締役、新しい働き方研究所所長。1981年、長野県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、経営コンサルタントとして20を超えるプロジェクトに従事。その後、楽天株式会社に入社し、国内の営業・事業企画の経験を経た後、海外M&A・全社戦略などを担当。現在はランサーズで経営戦略の立案、新規事業の推進などの統括を務めている。

山田真哉(やまだ・しんや)/公認会計士、税理士。1976年、神戸市生まれ。大阪大学文学部卒業後、中央青山監査法人/プライスウォーターハウス・クーパースなどを経て独立。『女子大生会計士の事件簿』(シリーズ100万部)、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(165万部)など、著作活動も注目されている。YouTubeの『オタク会計士ch【山田真哉】少しだけお金で得する』はCH登録者数が約15万人(2020年11月時点)で、「公認会計士YouTuber」として第1位。最新刊は『儲かる副業図鑑 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』。

■YouTube対談動画「副業成功への道」〈第5回:副業成功者が実践する「自分の棚卸し」〉配信中

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