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コロナ収束後の生活が不安な人たち 「新しい生活様式が続いてほしい」

「マスクをすることで、不思議と自信を持って話せる自分がいることに気が付きました。コンプレックスを隠せることで、人の視線が気にならなくなったと思います。しかも、みんながみんなマスクを付けている安心感もあってか、以前より人と話すようになったくらい。他人はもちろん自分のつばや口臭も過剰に気にしなくて済みますし、表情も悟られにくいというのも大きいですね」

 メイク面でも変化があった。コロナ前よりも、メイクが省略できることからズボラが許され、「楽になった」と本音を漏らすBさん。現在は、目元を強調したメイクを施し、自称『マスク美人』でいられることにも充足感を感じている。

「マスク生活はメイクの時短になるので、うれしい限り。気になってきたほうれい線を隠せるのもいい。相変わらず口元には自信はないですが、目元には自信があるので、『マスク美人』でいられることに喜びさえ感じてしまいます。このままマスク生活が続いてほしいです」(Bさん)

 コロナ禍でソーシャルディスタンスが重視される中で、脚光を浴びたのが「おひとりさま」だ。これまで以上に1人で行動しやすくなっているという。メーカーで働く30代男性会社員・Cさんは語る。

「カウンター席には、仕切りが設けられるようになりました。人の目を気にせずに、思う存分1人を楽しむことができて最高です。しかも『黙食』が推奨されていますから、騒がしい人もほとんどいなくなりました。食事に集中できてうれしいです。コロナ収束後もこうした文化が残ってほしい」

 昔から「群れたがる人が嫌い」だったというCさん。「1人でいること」への偏見はかなり薄れていたとはいえ、まだまだ「哀れ」「かわいそう」と見られる風潮があったという。そんな価値観がコロナ禍で変わりつつあることで「やっと自分の価値観も認められるようになったと思う」と話す。

 コロナを機に生まれた「新しい生活様式」の数々が、コロナ収束後も継続してほしいと感じている人は、意外と少なくないようだ。

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