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家財道具を整理する好機 不要なもの見極めるには「写真撮影」を

何が「不要」で何が「必要」かどう見極めるか(イメージ)

何が「不要」で何が「必要」かどう見極めるか(イメージ)

 コロナ禍により在宅時間が増えた今こそ、家財道具を整理するチャンスだ。生前整理アドバイザーである水野久美子・グラシアス取締役は、長年住み慣れた家に物が溢れた状態が当たり前になってしまった人に向けてこうアドバイスする。

「生前整理という言葉がありますが、これを『死ぬ準備』というイメージではなく、定年後の第2の人生を充実させるためのものと捉えて進めるのがいいと思います。

 例えば物を処分するのに時間がないからと廃品業者にお金を払って持っていってもらうのではなく、自分で中古品買い取り業者に持ち込んだり、フリマアプリのメルカリなどを利用したりするのもいい。買い取り業者の査定では段ボール数箱で数百円にしかならないものでも、ネットフリマでは、自分で設定した価格で売れることがあります。そうすると嬉しくなって、片付けがはかどることもあるでしょう」

 物を処分することで、活用できる空間が増え、生活をより豊かにすることもできる。

「自立して年に数回しか帰ってこない子供のために、子供部屋をそのままにしているケースは多いですが、その部屋を整理するだけで1部屋増えるのですから、大きな収穫です。書斎にしたり、趣味の部屋にしたり……。実際に、子供部屋を整理して夫婦で映画や音楽を楽しむホームシアターにしたご夫婦もいました」(同前)

 とはいえ、何が「不要」で何が「必要」かを見極めるのが苦手という人も多いだろう。

「そういう人には『写真を撮る』ことをお勧めしています。人間は見たいものしか見ない特性があるので、肉眼では気が付かないことも、写真を撮って俯瞰すると初めて気付くことがある。例えば机の上をスマホで写真に撮って見るだけで、普段は気にならない散らかりに気付くことができます。家の中も同じで、片付けたい部屋や場所をいろんな角度から撮影して検討し始めると、やる気が維持できると思います」(同前)

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