中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

店によって対応が違う!「ビール券」での買い物が巻き起こす大混乱

横から見たビール券の分厚さ!

横から見たビール券の分厚さ!

 ビール券の裏に書かれた注意書きは多岐にわたりますが、その前に私がこれまでに経験した様々なパターンを紹介しましょう。注意書きを後で紹介しますが、それを読むとビール券の複雑さが分かるはずです。

【1】ビール2缶をとにかく引き換えてくれる。
【2】ビールを2本以上購入した場合、ビール券が「金券」として持つ価値(1枚488円)を総額から引いてくれる。たとえば、189円のビール2本と208円の卵を買った場合は189円×2本+208円-488円=98円となり、「ビール券1枚+98円」で会計する。
【3】酒類のみビール券の対象とし、他の食品を買った場合、ビールとその他の酒類のみ別会計になり、差額を支払う。この場合、焼酎等を別に購入する。
【4】たとえば350ml缶6本990円(消費税を加えて1089円)の店の場合、本来の6缶分であるビール券の総額である1474円では多過ぎるため、「3枚ではなく2枚使いますね」と1枚返され、4缶分である2枚(976円分)をビール券で支払い、残りの123円を現金で支払う。
【5】【3】の店では、「酒」だったらカウントするため、6缶+500ml缶1本をレジに持って行き3枚を出すと「71円お釣り出ませんがいいですか?」と聞かれる。そこで「ちょっと待ってください!」ともう1本取りに行くと、【4】同様、差額を支払うことになる。
【6】「ウチの店、ビール券扱ってないんですよ……」と、そもそも使えない。

 ……とにかく、店によって対応が違い過ぎるのです! では、ビール券のルールとはどのようになっているのでしょうか。「缶350ml 2缶」券の裏面に書かれた注意書きの中から、主な部分を紹介します。

【酒販店へ】
●本券ご持参のお客様に、本券と引き換えに券面表示のものをお渡し下さい。ただし、貴店の販売価格によっては、不足額を精算して下さい。

【お客様へ】
●本券は、全国の「ビール共通券・清酒券取扱店」の表示のある店舗で券面表示のものとお引換え下さい。ただし、店舗で取扱いのあるアサヒスーパードライ・キリンラガービール・サッポロ〈生〉黒ラベル・サントリーモルツと同等の缶ビール(350ml)2本に限らせていただきます。(後略)
●本券は、2020年10月1日現在の標準的小売価格(消費税を含む)に基づいて発行されておりますので、店舗の販売価格によっては、不足額をお支払いいただく場合があります。
●本券は、2028年3月31日を経過すると無効になります。

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