やよい軒　丼メニューの「ごはん大盛り」無料化で“弱点”を克服か

●丼メニューの「ごはんの大盛り」価格の比較

・やよい軒
ごはんの大盛り：無料
「かつ丼・ごはん大盛り」の価格：690円

・かつや
ごはんの大盛り：プラス132円
「カツ丼（梅）・ごはん大盛り」の価格：671円

・松のや
ごはんの大盛り：プラス60円
「ロースカツ丼・ごはん大盛り」の価格：650円

・大戸屋
ごはんの大盛り：無料
「四元豚のロースかつ重・ごはん大盛り」の価格：990円

丼メニューの拡充もありうるか？

　元々の価格設定が高めの大戸屋は例外として、やよい軒、かつや、松のやの3つのチェーン店における「かつ丼・ごはん大盛り」の価格は、650～690円の価格帯にあることがわかった。前出・小浦氏が解説する。

「もちろん、素材の差やとんかつのボリュームの違いこそありますが、ごはん大盛りが無料になる前のやよい軒の『かつ丼・ごはん大盛り』は790円で、かつやと松のやに比べると“割高”だったと言えます。そのうえで、やよい軒は他の定食であれば、ごはんのおかわりが自由なので、余計に『かつ丼』が割高に感じられていました。

　しかし、今回ごはんの大盛りが無料になり、実質的な値下げとなったことで、やよい軒のかつ丼もほかのとんかつチェーンと同じくらいの価格となりました。いままでなら“かつ丼を食べるなら、かつや、松のやのほうがお得”という認識の人もいたかもしれませんが、そこに有力候補としてやよい軒のかつ丼が食い込んでくるということです。今後は、やよい軒での丼メニューの人気も高まるでしょうし、丼メニューの拡充も想定できます。丼メニューがやよい軒の新たな目玉になる可能性もあるでしょう」

　定食メニューの「ごはんおかわり自由」だけでなく、丼メニューの「ごはん大盛り無料」も戦力としたやよい軒。その人気に拍車がかかることとなりそうだ。