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パチスロ6号機の「有利区間」規制緩和で離れたユーザーは戻ってくるか?

有利区間上限が緩和され、パチスロユーザーは戻ってくるのか?

有利区間上限が緩和され、パチスロユーザーは戻ってくるのか?

 5号機時代に比べて、大幅に出玉性能が低下した6号機時代に入ったことで、ユーザー離れが加速しているパチスロ。そうしたなか、その出玉性能に関する規則が緩和される動きがあり、業界ならびにユーザーからも、注目が集まっている。

 パチンコ・パチスロメーカーの業界団体である日本遊技機工業組合(日工組)と日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)は4月15日、パチスロの6号機における「有利区間」の継続ゲームの上限について、これまでの1500ゲームから3000ゲームに変更することを決定。さらに、将来的には有利区間の上限も撤廃する方向だという。

 パチスロの「有利区間」について、パチスロに詳しいライターの藤井夏樹氏が説明する。

「6号機の『有利区間』とは、AT(アシストタイム)やART(アシストリプレイタイム)と呼ばれる、出玉が増える状態に突入する抽選を行っているゲーム区間のこと。その名の通り、ユーザーにとって有利な区間ということです。ただ、なかには、ほとんどの時間が有利区間に滞在している機種などもあり、単純に有利なわけではありません。

 また、有利区間は連続して1500ゲームしか滞在できないので、仮にAT、ARTの最中で出玉が増えている途中でも、有利区間の連続滞在ゲーム数が1500ゲームに達すると、強制的にATやARTは終了してしまいます。つまり、有利区間の上限が出玉のリミッターにもなっているわけです」

 その有利区間の上限が1500ゲームから3000ゲームになると、パチスロはどう変化するのだろうか。

「まず、有利区間の上限に達して、ATやARTが強制終了になるというケースが、かなり減少するはずです。これはユーザーにとってはメリットです。ただ、6号機では有利区間のほかに、1回の有利期間内での最大獲得出玉が2400枚という制限があります。つまり、有利区間が3000ゲームに長くなったところで、それより前に2400枚の上限に達したら、そこで強制終了となる。結局のところ、最大出玉枚数は変わらないので、ユーザーのメリットは限定的だと言えるでしょう。

 そのなかでひとつ指摘できるのは、ゲーム性が変化する可能性です。現在の6号機では、有利区間1500ゲームのなかで2400枚を取り切れるように、ATやART中の出玉速度(1ゲームあたりの純増枚数)が速い機種がメインとなっています。しかし、今後は有利区間3000ゲームの中で2400枚が取り切れればいいので、必ずしも出玉速度が速い必要はなくなる。かなり、ゆったりと遊べる機種も増えてくるでしょう」(藤井氏)

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