住まい・不動産

40代男性に「いつかは一戸建て」の夢を諦めさせた実家の維持費問題

一戸建てを維持するのは予想以上に大変(イメージ)

一戸建てを維持するのは予想以上に大変(イメージ)

 得なのは持ち家か賃貸か――。幾度ともなく議論されるこの問題。それぞれにメリット・デメリットがあるだけに様々な意見が飛び交う。よくある意見の一つが、持ち家は賃貸とは違って「資産になる」というもの。だが持ち家には、隠れたコストとして 「維持費」が相当額かかる。特に一戸建てならなおさらだ。そんな持ち家のコストに悩まされている人の声を紹介しよう。

 広告代理店で働く40代の男性会社員・Aさんは最近、30年前に親が買った実家のメンテナンスにかかった額を知り、驚いた。「戸建ての持ち家に憧れがありましたが、躊躇するレベル。もう諦めてます」と話す。

 Aさんの実家は神奈川県の新興住宅街にある建売の戸建て。駅から徒歩20分、2階建ての4LDKで、建物面積(建坪)は40坪ほどだという。新築で購入し、30年を経るまでに、何か所も手を入れてきた。まずはキッチンのガスコンロ部分と風呂釜。以下、Aさんの記憶と、親から聞いた部分を合わせて、そのメンテナンス歴と費用を紹介する。

風呂釜、ガスコンロも「耐用年数は10~15年」

「うちはオーブンがコンロの真下についているビルトインタイプのキッチンで、15年ほど前、コンロ部分が壊れました。元々オーブンは全く使っていないので、コンロ部分だけ交換して10万円。オーブンをしょっちゅう使っている近所の家は、やはりオーブンも壊れるため定期的に交換する羽目になるそうです。ただオーブンの場合、もれなくコンロをセットで交換しなくてはならず、毎回30万円ほどかかるのだとか。風呂釜を交換したのも同時期で、15万円ほどかかりました。

 知らなかったのですが、コンロも風呂釜も、耐用年数は10~15年程度だと聞きました。僕は実家を出てからずっと賃貸で生活してきていて、一箇所に10年以上住んだことがないので、ガスコンロって壊れるんだと衝撃でした。よく考えたら不思議でもなんでもないんですけど」(Aさん、以下「」内同)

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