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「在宅勤務で異常な目の疲れ…」派遣社員は会社に治療費を請求できる?

 VDT症候群は心配ですが、仕事でVDT作業は不可欠。厚生労働省は使用者に対し、照明・採光などの作業環境の整備、作業時間や作業量の適正管理、VDT作業対応の健康診断などの健康管理面の配慮を求めています。作業環境の整備など職場の衛生管理は、派遣先会社が行なうことになりますが、在宅勤務ですから、派遣元会社と協議するしかありません。

 なお、派遣社員と正社員との給与や待遇の不合理な差別はできません。待遇中には安全管理や福利厚生も含まれ、派遣元会社は労使協定によって制限できる一定の場合を除き、派遣先の正社員と同じ職務で同等の責任があり、配転もあり得る派遣社員に対し、不合理な差別待遇がないよう派遣契約を締結する義務があります。

 正社員と不合理な違いがあれば、派遣元会社に相談してください。

【プロフィール】
竹下正己(たけした・まさみ)/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。

※週刊ポスト2021年6月11日号

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