中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「貧乏国家」に堕ちた日本 「物価が安くて清潔で快適」で満足してはいけない

 しかし、それではダメなのです。サンフランシスコの人は日本に来たら豪遊できるけど、日本人はサンフランシスコに行ったら物価の高さに仰天し、何もすることができない。「日本は物価が安くて清潔で快適」に甘んじていたら、いつの日か、日本中の土地を外国資本に買い荒らされ、日本人が得意な「おもてなし」を外国人に対して低賃金でさせられるようになるかもしれません。そんな日本の未来を誰が望むというのでしょうか──。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『恥ずかしい人たち』(新潮新書)。

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