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渋谷の大行列で浮き彫り ワクチン「打ちたくても打てない」若者たちの本音

何回トライしてもダメ。秋に接種できるかも怪しい

 神奈川県在住で都内のIT企業に勤務する20代男性・Bさんが住む地域では最近、ワクチン接種が全年齢対象となった。だが、予約があまりにも取れない。「人気ミュージシャンのライブの予約争奪戦みたい」と皮肉まじりだ。

「電話やネットで何回トライしてもダメでした。やっと打てると思っていたのにこれじゃ、秋に接種できるかも怪しいです」

 Aさん同様、Bさんも「ワクチン接種をためらう若者が多い」という報道について「僕の周囲ではそこまであてはまらない」と首をかしげる。

「打ちたがらない人がいることは確かですが、それはどの世代でもそうなのでは? 若者のなかでワクチン否定が多数派という印象はありません。そういう考えの人もいるよね、という感じでしかありません。インフルエンザのワクチンだって、打つ人も打たない人もいるじゃないですか。ただまあ、自分がかかったり、人に感染させたりした時の影響力がインフルよりもヤバいのは確かなので、僕は打っておこうかな、という感じです。

 副反応を怖れるか、感染を怖れるか、という問題は、それはもう個人の価値観でしかないですよね。副反応が少なくて効果が高いワクチンが開発されれば、もっと打ちたいという人も増えるのでしょうけど、今のワクチンでは意見が分かれても仕方ないと思います」(Bさん)

フリーランスが大手企業の会社員に感じた「ワクチン格差」

 都内在住でフリーランスのウェブデザイナーをしている20代女性・Cさんも、接種したいけどまだ接種できてない一人。

「区で接種する場合の9月から10月中旬までの予約がまだ取れず、大規模接種会場で探してみようと思っています。フリーランスは仕事の都合がつけやすく、いつでも打てると思われるかもしれないけど、副反応で仕事ができない日があると収入はその分減りますし、接種日を慎重に調整しなければいけないので、悩ましいです」(Cさん)

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