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本当にやってよかった?「仮面浪人」を経て志望大学に合格した人たちの事情と本音

オンライン授業の合間を縫って仮面浪人中

 今まさに仮面浪人中の人にも話を聞いた。実家から都内の中堅私大に通う男子大学生・Cさんは、1年間の仮面浪人を経て、今春、現役時に落ちた国立大を受けるも不合格。仮面浪人生活も2年目に突入し「今回こそは」と意気込む。

「幸い、今はオンライン授業がほとんどなので、ラッキーです。家で受験勉強できますから、実質、宅浪です。ただ、仮面浪人1年目は自宅で怠けすぎたのが理由で落ちてしまいました」(Cさん)

 スマホで受験対策動画を見ながら勉強をしているというCさんだが、仮面浪人について、「できれば避けた方がいいと思う」という。なぜなのか。

「落ちた時の“保険”にはなるかもしれませんが、やはり仮面浪人中の大学の授業料はもったいない。同じお金を払うにしても、浪人して予備校に通ったほうが効率的だと思います。大学の授業のことを考えなくていいので、勉強の時間が圧倒的に取れますし、“保険”がある状態だと甘えてしまいます。僕はもう2年生なので、正直『もうこの大学でいいかな』と思って、流されてしまいそうになることもありますが、今回が最後だと思って頑張っているところ。心が揺らいでしまう人には、仮面浪人はおすすめできません」(Cさん)

諦められなかった医師への道

 都内の私立大で仮面浪人しながら、地方国公立大学に進学し直した人もいる。現在産婦人科医として働くDさん(40代女性)は、もともと医学部に行きたかったが、現役時に受けた関東圏にある大学の医学部はすべて不合格。センター試験利用で、滑り止めの都内私立理系大学に合格していたため、一旦そこに入学したものの、医師になるという目標は諦められなかった。浪人ではなく、「仮面浪人」を選択した理由をこう振り返る。

「単純に、『浪人』という何者でもない状態が怖かったんだと思います。東京生まれ東京育ちで、現役の時は地方に行くのはちょっと気が引けたのですが、2年目はそうも言っていられない。医師になってしまえば大学はどこでもいいと割り切りました。

 うちは親が医師でもないし、私大医学部に通えるようなお金はないので、行くなら国公立しかない。ただし期間は1年と決めて、それで無理だったらその時通っていた大学に通い続けようと考えました。なんとなく、浪人すれば受かるものでもない気がしたんです。大学は理系だったので、そこでの授業が受験に役立たないわけでもないと思って、頑張って単位も取っていました」(Dさん)

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