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【ドル円週間見通し】今週はもみ合いか、米量的緩和策の行方に注目

今週のドル円はどう動く?

今週のドル円はどう動く?

 投資情報会社・フィスコが12月13日~12月17日のドル円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル円はもみ合いか。12月14-15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和策の縮小ペース加速に踏み出すと予想される。ドル買い材料となり得るが、1ドル=114円台に浮上すれば、心理的節目の115円や11月24日の高値115円52銭が意識され、利益確定売りが一段の上昇を抑制しよう。

 16日には英中央銀行金融政策委員会(MPC)と欧州中央銀行(ECB)理事会が予定されているが、ECBは大規模な金融緩和策を当面維持するとみられており、英中央銀行はウイルス感染拡大を抑制するための行動制限強化に配慮して、早急な金利引き上げに慎重な姿勢を打ち出す可能性があるため、ポンドやユーロに対してドル買いが強まりそうだ。

 この影響でドル円の取引でもドル買いが優勢となりそうだが、米国などは北京オリンピックの外交的ボイコットを表明しており、米国とロシアの関係は改善していないことから、地政学リスクの増大も警戒されている。こうした状況下では目先的にリスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。

【FOMC】(14-15日開催)
 FRBは14-15日、FOMCを開催し、政策金利を維持する公算。すでに資産買入れの段階的縮小(テーパリング)に着手しており、縮小ペースを加速し、来年2回の利上げに向かうか注目。特に、インフレに関する認識が焦点となろう。

【米・11月小売売上高】(15日発表予定)
 12月15日発表の11月小売売上高は前月比+0.8%と予想される。10月は+1.7%予想外に堅調となったことから、伸び率は10月実績を下回る見込み。ただ、市場予想とおおむね一致すれば、景気回復への期待が広がり、ドル買い要因に。

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