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ALSOK、現金輸送の需要縮小でジビエ事業参入 出荷には警備のノウハウも

2020年にジビエ事業に参入したALSOK千葉の社員たち。「箱罠」にかかったイノシシを手際よく持参の檻に移して運び出していく

2020年にジビエ事業に参入したALSOK千葉の社員たち。「箱罠」にかかったイノシシを手際よく持参の檻に移して運び出していく

 運ぶのは現金ではない。警備会社「ALSOK千葉」は2020年7月、食肉加工施設「ジビエ工房茂原」を茂原市に開設し、ジビエ(野生鳥獣肉)事業に参入した。生きたイノシシやシカを食用に加工し、飲食店に販売する。なぜ警備会社が畑違いのビジネスを始めたのか。

「出発点は7年前に始めた有害鳥獣捕獲事業です。埋めて処分していたイノシシやシカを食用に活用できないかと考え、ジビエ事業に乗り出しました。千葉県内のジビエ利用率は約2%で、成長余地は大きい。

 ATMの減少や電子マネーの普及などで現金輸送の仕事が縮小していくなか、農家の被害を食い止め、地域の安全に貢献できる新ビジネスとして有望と考えています」(竹内崇取締役)

午前7時前、各地の捕獲従事者から罠にかかった有害鳥獣の電話連絡を受け、回収ルートを打ち合わせる。現場には特別仕様の保冷トラックで出動する

午前7時前、各地の捕獲従事者から罠にかかった有害鳥獣の電話連絡を受け、回収ルートを打ち合わせる。現場には特別仕様の保冷トラックで出動する

 実際の仕事内容を見てみよう。ある日の午前7時前、各地の捕獲従事者から罠にかかった有害鳥獣の電話連絡を受け、回収ルートを打ち合わせる。現場には特別仕様の保冷トラックで出動する。

 米糠などの餌を置いて檻におびき寄せる「箱罠」にかかったイノシシ2頭を、ALSOK千葉の社員が手際よく持参の檻に移して運び出す。富津市の捕獲従事者・藤平則夫氏(69)は「以前はユンボで休耕田に埋めていたが、ALSOKさんの取り組みで負担が激減し、本当に助かっています」と感謝する。

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