家計

やってはいけない「ダメな節約」 ケチって余計なお金がかかる例とは

節約しようとして余計にお金を使ってしまっては本末転倒(イメージ)

節約しようとして余計にお金を使ってしまっては本末転倒(イメージ)

 お金の心配が尽きないこのご時世、日々節約に励むのが当たり前という人も少なくないだろう。しかし、節約中だからといって「ぜいたくは敵」というわけではない。大切なのは金額だけでなく、時間と労力、満足度まで考えた「費用対効果」だという。それを踏まえて、やってはいけない「ダメな節約」を検証する。

 コロナ禍で外食の機会は減ったが、大切な人との食事やプレゼント、大好きな趣味などへの出費は、ムダ遣いとはいわない。明治大学サービス創新研究所研究員で『攻めの節約』(WAVE出版)著者の生方正さんが話す。

「大切な人や本当に好きなものにかけるお金は、金額以上の学びや体験が得られれば“投資”になります。ただ断りづらいだけのつきあいなら“浪費”と考えます」

 クーポン券や買い物で貯まるポイントは、節約生活の強い味方。だが、もらったクーポンを使ったり、ポイントを貯めるためだけに、余計な買い物をしていないだろうか。消費生活アドバイザーの丸山晴美さんが指摘する。

「“1人1杯コーヒーが無料”というクーポンを使うためだけに、1回の食事で数千円使っているようでは、お店の思うつぼ。ポイント還元率が1%のカードなら、1000円分のポイントを貯めるまでには10万円も使っていることになります。もらえるからといって必ずしも得ではないことを忘れずに」

 一方、商品券やビール券などの金券は、手に入ったら取っておかずにすぐに使う。

「たんすの肥やしにしているうちに使えなくなるかもしれないし、金券ショップで売ろうとしても値引きされて価値が下がる。金額は同じでも、商品券は現金より使い勝手が悪い。いつでも使えるように財布やバッグに入れておいて、さっさと使ってしまいましょう」(生方さん・以下同)

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