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鍵穴トラブルで業者から高額請求 「ネット検索で上位だった」の落とし穴

2022年2月16日 16:00 マネーポストWEB

突然、鍵が開かなくなった!そんな時どうする?(イメージ)
突然、鍵が開かなくなった!そんな時どうする?(イメージ)

「鍵が開かない!」。緊急事態に慌てて、業者を呼んだら高額請求された──。そんな鍵業者への依頼をめぐるトラブルが絶えない。背景には、インターネット検索の“落とし穴”がある。ネットに不慣れな高齢者だけでなく、若年層も陥りやすい落とし穴のカラクリとは何か。実際に鍵穴トラブルに遭った人の体験談とともに、トラブルを回避するために大切な視点について、専門家に話を聞いた。

正常な判断ができない精神状態で…

「よく検索すればよかったのかもしれません。でもとにかく慌てていて、検索トップ表示の業者なら信用できると安易に頼んでしまいました。まさか10万円も請求されるなんて……」

 そう振り返るのは、東京都内で一人暮らしをする20代女性・Mさんだ。オートロック付きの賃貸マンションに暮らしていた数年前、台風が関東に直撃した日に事件は起こった。雨足が強くなる前にと、マンションの目の前にあるコンビニへ買い物に出かけて帰ってきた時のことだった。

「帰ってきたら鍵が開かなかったんです。管理人さんは台風で帰っているし、管理会社に電話しても全くつながらない。仕方なく持っていたスマホで鍵業者を検索し、上位に表示されていたA社に電話しました。すると『今そういった依頼が殺到していて、最短でも1時間待ち』と言われたので、一度切って別の業者に電話。今度は2時間待ちと言われたため、どこも似たような状況だと判断して先のA社にもう一度電話しました」(Aさん)

 Mさんによると、A社を選んだ理由は、「上位に表示された」「知っているタレントが広告キャラクターを務めていた」「その時、1時間待ちは少ない方だった」という3点。サイトには「鍵開け6000円~」と記載されていたことから、台風という状況もあり、出張料金などを含めて2万~3万円ほどは覚悟していたという。そして雨風が強まるなか、1時間ほどエントランスでやきもきする時間を過ごし、ようやく到着したA社の担当者に鍵穴と鍵を見てもらうと、「いい鍵なので……」と、“通常の鍵開け”では開かないことを示唆された。

 担当者は、Mさん宅の鍵の開錠方法として、「ドアスコープを取り外し、そこからワイヤーのような器具を差し入れ、サムターン(ドアの内側のつまみ)を回して開けるしかない」と説明。料金は約10万円だという。さすがに高いと思ったAさんは気が動転し、埼玉県に住んでいる親に電話をした。

 親からは「業者を探し直したほうがいい」と言われたものの、だからといってまた何時間も待つのは嫌だったし、実家に帰ろうにも電車が動いていない。身を寄せられるような友人も近所にはいない。さらには、親と電話をしている真っ最中に、担当者は何やら書類を出し、Mさんに名前を書かせた。それが実質的な契約となる作業依頼書だった。

「親に電話しても何の解決にもならないんですけど、台風もひどくなるし、正常な判断ができない精神状態で、わけもわからずサインしてしまいました。でも電話を切った後、親の助言もあって少し冷静になり、『やめたい』と言ったんです。そうしたら、その担当者はあからさまに『は?』という態度。こちらがサインをしてしまっていることもあり、その時はそれ以上強く言えない状態でした」(Mさん)

 結局、鍵はものの数分で開き、言われるままに10万円を支払ってしまったMさん。それが相場よりどれぐらい高かったのかはわからない。鍵が開かなくなった理由について、「台風で鍵穴に砂やほこりが詰まったのかも」と考えたが、Mさんのマンションは内廊下。担当者からの説明は何もなく、原因は謎のままだという。

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