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【ドル円週間見通し】地政学的リスク増も米金融引き締めの思惑は残る

・2月28日-3月4日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。

○(中国)2月財新製造業PMI 3月1日(火)午前10時45分発表予定
・予想は49.1
 参考となる1月実績は49.1。エネルギー価格の上昇や供給制約の影響は消えていないため、製造業活動はさえない状態が続いているとみられる。1月に続いて節目の50を下回る可能性が高い。

○(米)2月ISM製造業景況指数 3月1日(火)日本時間2日午前0時発表予定
・予想は58.0
 参考となる1月実績は57.6に低下。中間材の不足、製品輸送の困難、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大に関連した製造現場での人手不足などが低下の要因。2月については多少の改善が見込まれているものの、米国の経済成長が減速していることを示唆する数値になるとみられる。

○(欧)2月ユーロ圏消費者物価コア指数 3月2日(水)午後7時発表予定
・予想は前年比+2.5%
 参考となる1月実績は+2.3%。供給制約の状態は改善していないこと、各種サービス価格の上昇が報告されていることから、2月のコアインフレ率は1月実績を上回る可能性がある。

○(米)2月雇用統計 3月4日(金)午後10時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+40.0万人、失業率は3.9%
 1月の非農業部門雇用者数は市場予想を大幅に上回ったが、2月上中旬の新規失業保険申請件数は大きく変わっていないため、大幅な雇用拡大は期待できない。ただし、失業率は、不完全雇用率が継続的に低下していることを参考にすると、1月実績の4.0%を下回る可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・2月28日(月):(日)1月鉱工業生産
・3月1日(火):(豪)豪準備銀行政策金利発表
・3月2日(水):(豪)10-12月期国内総生産、(米)2月ADP雇用統計、(加)カナダ中央銀行政策金利発表
・3月3日(木):(豪)1月貿易収支、(中)2月財新サービス業PMI、(欧)1月ユーロ圏失業率、(米)2月ISM非製造業景況指数
・3月4日(金):(日)1月失業率、(米)2月雇用統計

【予想レンジ】
・113円80銭-116円50銭

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