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食品の産地偽装の代表格は「うなぎ」 中国産を国産に変えれば倍の利益に

輸入あさりが消費者に届くまで

輸入あさりが消費者に届くまで

 東京大学大学院農学生命科学研究科教授の鈴木宣弘さんは、中国産など輸入食品の安全性が「見える化」されていないことを指摘する。

「私の研究室の修士論文研究で日本の消費者310人にアンケート調査したところ、『国産と中国産ならどちらを買いたいか』という問いに90%以上が『国産』と回答しました。しかし、中国産の野菜の栽培に使われた土壌や肥料、農薬など、生産過程がすべてわかっていいものだとなったら、中国産食品に約2倍のお金を払ってもいいという結果になった。つまり、消費者が安心して買える環境になれば、産地偽装は減るはずなのです」

 現在は、私たち消費者が店頭で産地偽装を見抜くのは不可能に近い。簡単な話ではないが、単純に「安い」といって飛びついたり、「高いから安全」とやみくもに信じるのではなく、食の安全を守るためにできることを考えたい。

※女性セブン2022年3月24日号

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