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ホンダとソニーのEV協業 創業者から引き継いだ“運命的な結びつき”

ドイツでホンダのスポーツカーを紹介する本田宗一郎さん(写真は1963年。dpa/時事)

ドイツでホンダのスポーツカーを紹介する本田宗一郎さん(写真は1963年。dpa/時事)

 井深は生前、2歳年上の本田を「おあにいさん」と呼び、2人は生涯にわたる親交があったことで知られる。

 ソニーの吉田会長兼社長も会見で2人のつながりにこう触れている。

「井深も本田さんから多くの刺激を受け、また互いに学び合ったといいます。新会社ではわれわれソニーの技術や経験と、ホンダが長年培ってきたモビリティの開発力や車体製造の技術の実績を掛け合わせてモビリティの進化をリードできるよう取り組んでいきたい」

「誰もやらないことをやる」会社と「真似をしない」会社が組めば新しい価値を生み出すチャンスが生まれる。それは両社が創業者から引き継いだ運命的な結びつきだった。

後編につづく)

※週刊ポスト2022年4月1日号

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