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スターバックス値上げで愛好者が感じる“テイクアウトの割高感”

店内飲食のほうがコスパが良い?(写真はショートサイズ)

店内飲食のほうがコスパが良い?(写真はショートサイズ)

 さらにAさんは、店内飲食とテイクアウトの価格についてこんな要望を持っている。

「個人的にはテイクアウトの価格を安くして、店内飲食は値上げしてもらいたいくらい。軽減税率があるとはいえ、店内で利用する人の“場所代”を考えれば、テイクアウトはもう少し価格差があっていい気がします」(Aさん)

 スタバの店内飲食には一つの傾向があるという。前出の小浦氏が説明する。

「もちろん店舗によるのですが、スタバの場合、1人での利用を想定したカウンター席も多く、ノートパソコンを開いて長時間作業をしているお客さんをよく見かけます。またそういった需要から、“スタバは長時間作業できる場所”というイメージになっているのも事実で、つねに満席状態という店舗も少なくありません」

 また、スタバは店内飲食をする分には“割安”でもあるという。

「たとえば『コメダ珈琲店』であれば、定番コーヒーの『コメダブレンド』の価格は430~580円(税込、価格は店舗によって異なる)。一般的な喫茶店ならコーヒー1杯500~600円くらいで、そこにはもちろん“場所代”が含まれます。その点、400円以下でコーヒーが飲めるスタバの店内飲食は、喫茶店より割安だと考えることもできるわけです。

 そういったなかの値上げなので、テイクアウトでは、より “割高感”が高まってしまうという意見はわからなくもありません。スタバに限った話ではありませんが、元々コーヒー1杯300~500円前後という、“めちゃくちゃ高いわけでもないけど、少し高い”という印象のお店は、今後テイクアウトでの売上動向が注目されるところですね」(小浦氏)

 原材料の高騰が続く中、値上げそのものは回避できない。スタバの価格改定は、消費者行動にも大きな影響を与えそうだ。

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