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10年もらえば「元が取れる」厚生年金、高齢者が加入しても損はしない?

在職定時改定による増額

在職定時改定による増額

 これなら、バリバリ働いて収入も年金も増やすことができる。しかも、働いて年金額を増やすためには、正社員である必要はない。今年10月から「厚生年金の適用拡大」によって、パートやアルバイトでも、厚生年金に加入しやすくなるからだ。

「これまでは“従業員501人以上の企業”などの条件がありましたが、今年10月に“101人以上”、令和6年の10月からは“51人以上”と、段階的に基準が引き下げられます。小さな会社で“どうせ厚生年金に入れないから”などと、あえて勤務時間を短くしていた人も“週20時間以上勤務で月給8万8000円以上、2か月を超えて働く”という条件を満たせば、厚生年金に加入して受給額を増やすことができるようになります」(北村さん)

 厚生年金に加入するとなると、気になるのがその保険料。毎月納める額に見合った年金を受け取れるのか不安になるところだ。社会保険労務士の井戸美枝さんはこう話す。

「保険料と受給額を比較すると、年収にかかわらず、10年ほど年金を受け取れば、保険料の元は取れるようになっています。10年間受け取れば、あとはプラスになるだけなので、仮に65才から受給を開始すると、75才を過ぎれば得ということになります」

 データで見れば、女性は7割が90才まで生きるので、65才を過ぎてから厚生年金に加入したからといって、損することはほぼないはずだ。

※女性セブン2022年4月21日号

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