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「せっかく道具も揃えたのに…」コロナ禍で始めた“新しい趣味”の残念な現在地

ベランダ生活を充実させ「城」を築いたが…

 神奈川県内のマンションに、妻と2人の子供と住む自営業・Bさん(40代男性)は、ステイホーム期間に“ベランダ生活”を堪能していた。

「私は喫煙者で、電子タバコを吸う場所は家のベランダ。コロナ前からベランダで過ごす時間が多かったということもあって、ステイホーム期間にベランダを“自分の居場所”としてカスタムしたんです。アウトドア用のイスとテーブルと、小さなスタンドライト、あとはスマホとBluetoothでつなげるアクティブスピーカーを置く程度なんですが、それでもいい感じの“城”になっていたんです」(Bさん)

 しかし、あくまでもベランダなので、天候次第ではその城を撤去する必要があった。

「雨が降るとイスやテーブルを部屋の中に入れるのですが、そのたびに家族に文句を言われるし、出し入れも面倒くさいしで、気がつけば“城”のはずが、逆に煩わしい存在になっていました(笑)。今では、イスとライトとスピーカーがずっと部屋の中にあります。イスは猫の居場所になっていますね。テーブルについてはベランダに放置です。上に洗った靴を置くなど、もの干しとして活用されています」(Bさん)

家庭菜園、最終的に残ったのは「豆苗」だけ

 都内マンションで1人暮らしをする会社員・Cさん(20代女性)は、ステイホーム期間にベランダで家庭菜園を始めた。

「最初にチャレンジしたのは、野菜の再生栽培です。自炊する機会も増えたので、節約にもなるかなと思って始めました。挑戦したのはニンジン、大根、豆苗、長ネギ。その後は、自分でプランターと土と肥料と種を買ってきて、ベランダでハーブ類やプチトマトなども栽培しました」(Cさん)

 毎日世話をして熱心に育てていたというCさんだが、熱は徐々に冷めていく。

「植物が育っていくのは楽しいし嬉しいんですが、仕事がリモートから出社に切り替わったこともあり、植物と触れる時間が減っていくと、水やりを忘れてしまう日も出てきて、上手く育たなくなってきたんです。自炊をする頻度が下がるのと同時にモチベーションも低下して、結局そのまま放置してしまっています……」(Cさん)

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