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発言を促しても無反応… 大学教員を困惑させる「いい子症候群」の大学生の実態

「集団のなかに紛れ込みたい」、「そこから一人だけ目立つのが嫌だ」と考えているようにも見えるという(イメージ)

「集団のなかに紛れ込みたい」、「そこから一人だけ目立つのが嫌だ」と考えているようにも見えるという(イメージ)

リーダーシップを取る学生が悪目立ち

「少人数の演習形式の科目の場合、かつてであればリーダーシップを取る学生が全体の1、2割ほどは存在しました。彼らが呼び掛ければ、控えめな学生たちも協力してグループワークに参加したり、コメントをしたりしたものです。ただ、3年くらい前からでしょうか、リーダーシップを取る学生がいても、その子に対して周囲が無反応を貫くので、そうした子が“悪目立ち”してしまうようになった。とくに今年の1年生にその傾向が強い。

 過度に学習意欲が高い子に周囲の学生は“引いて”しまい、関わらないように距離を取りがちです。個々人は発言をしないので、グループワークをさせて、そのグループとしての意見として表明させるとコメントは出るのですが、その際にも『誰がグループの代表として発言するか』ということで、ブツブツ揉めている。『私はやだよ、僕はいやだよ』と譲り合っている光景を何度も目にしています」(30代・都内私立大学准教授)

ひっそりと隠れていたい

「複数の学部横断の交流会を、Zoomを使ってオンラインで実施した際のこと。『ブレイクアウトルーム』という機能を使い、10人程度のグループに分けたところ、ビデオをオンにするように指示をしても全員が無視。一人真面目な学生が、『自己紹介をしましょう! 僕は○○学部でこんな部活をやっています』などと口火を切ったのですが、それに対しても他の学生は無反応でした。

 見るに見かねて、僕が名前を呼んで発言を促したのですが、それすら無視されてしまった。つまり、集団のなかに紛れ込みたい、そこから一人だけ目立つのが嫌だということですね。かつては教員の呼びかけを無視する学生はいても、同級生からの呼びかけをスルーすることは稀でした。存在を消して90分過ごせば、その日は出席扱いになるので、それが学生にとって一番“無難な”選択なのでしょう」(30代・中部地方私立大学講師)

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