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ニトリ・似鳥昭雄会長が実感する日本の「二極化」 売れ筋商品も店舗とネットで異なる

ニトリの商品傾向について言及する似鳥昭雄会長(撮影/藤岡雅樹)

ニトリの商品傾向について言及する似鳥昭雄会長(撮影/藤岡雅樹)

 この先、どのような業種・業態でも、「お客様に選ばれる特徴がある店」でなければ生き残りは難しいのではないでしょうか。先ほども述べたように、「競合」から「競争」の時代に入りつつあると感じています。

 そんな厳しい時代に我々がめざすのは「ディスティネーションストア」(最終的に選ばれる店)になることです。お客様に「ニトリに行けば目的の商品が安くてなんでも揃う」と思って選んでもらえる店にならないといけない。

 そのために商品のデザインから原材料の調達、製造、物流まで、すべて手がけて安価で販売する製造小売業(SPA)を構築し、今ではITも含め、「製造物流IT小売業」と自らを称しています。価格と品質を足したものが「バリュー」であるという信念のもと、いつの時代にもお客様が求める「お、ねだん以上。」の商品を提供するのが我々の使命です。

第4回に続く第1回から読む

※週刊ポスト2023年2月3日号

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