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医療保険の見直し 真っ先に検討すべきは貯蓄型保険に「入院保障特約」を付けているケース

保険料が割安な「共済」に乗り換える選択肢

 貯蓄型の終身医療保険から掛け捨て型に切り替えた60歳男性のケース。

「これまでの保険は解約時に返戻金があり、手術、入院給付金のほか先進医療保障が付いて毎月約1万円の保険料でした。子供も手が離れたので老後は趣味を楽しみたいが、保険料がネックに。月々の支払いを抑えられる保険を探したところ、病気やけが、日帰り入院対応を総合的にカバーできて死亡保障もある掛け捨て型の定期保険が見つかりました」

 男性が選んだ掛け捨て型医療保険の保険料は月3000円程度。貯蓄型から切り替えたことで、年間約8万4000円が節約できたという。保険期間10年では、84万円の費用が圧縮できる。

 民間の医療保険と比べて保険料が割安な「共済」に乗り換える手もある。

「共済は1つのコースでケガや病気、入院や通院などの医療保障や死亡保障までバランスよく設計されていて、大きな死亡保障が不要な人は共済で十分と言えます。ただし、一生涯の保障ではない点には注意が必要でしょう。たとえば保険期間が0~85歳の県民共済の場合、65~69歳が申し込める『熟年型』コースでは、70歳時点と80歳時点の2段階で、死亡や後遺障害に対する保障額が大幅に目減りする内容になっています」(丸山氏)

「掛け捨てはもったいない」と思いがちだが、いま必要な「お金」と「保障」を精査すれば、無駄を削る選択となり得る。

※週刊ポスト2023年3月3日号

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