ぶらぶら見るだけで購入しない、買い物気分を楽しむウインドウショッピング。通りに立ち並ぶ実店舗でなんとなく商品を眺めるのが好きという人もいるだろうが、それと同じことをネットで行う人たちがいる。ネットショップなら、買うつつもりでアクセスすると思われがちだが、一概にそうでもないようだ。“ネットでウインドウショッピング”する人たちに、話を聞いてみた。
ファッション通販サイトは“雑誌”感覚
商社に勤務する20代女性・Aさんは、ファッション系のネット通販サイトを眺めるのが日課だ。
「別に何も買わないのに、寝る前に好きな通販サイトを一通り見るのがルーティンです。好きなブランドのネット通販サイトは、ずっと見ていられるくらい。モデルやインフルエンサーのコーデが参考になるし、おしゃれ偏差値が上がる気分になれます。韓国系ファッションサイトもよく見ます。日本にないデザイン服や下着、それから雑貨やスマホケースなど、見ているだけで楽しいです。特に買うわけではないんですが、まあ雑誌感覚ですかね」(Aさん)
「買えないからこそ」情報サイトを見て妄想
IT企業に勤務する30代男性・Bさんは、車をすぐに買う予定は全くない。しかし暇さえあれば、中古車情報サイトを見ている。
「中古車情報サイトを見て、『こんな車に乗ってみたいな』『どんな人が乗っていたんだろう』などと思いながら、気になる車を眺めるのは楽しいです。古い映画に登場する車を調べたり、自分が生まれたころの年式の車種を検索するのも、ロマンがあります。僕はソアラやプレリュードが好きで、憧れますね」(Bさん)