「不動産投資」にはいくつかのハードルがあるが、なかでも大きいのが「金融機関からの融資」をいかにして受けるかだ。本業はアナウンサーでありながら、不動産投資で総資産4億円となった櫻井知里さんに、金融機関の選び方や相談の仕方を聞いた。
櫻井さんは現在、学生向け物件と高齢者施設の計2棟39室を所有している。「土地転がしアナウンサー」の異名を取る櫻井さんだが、当初は「不動産投資をやりたくてもできない状況があった」と振り返る。
「大別すると2つの壁があって、1つは物件探しのスピード勝負、もう1つが金融機関からの融資です。まず物件について言えば、いい物件ほどすぐに売れていく。特に初めての時は購入の決断に勇気が必要なので、悩んでいる間にどんどんいい物件から売れてしまう。最初からいい物件を手に入れるのは難しくて当たり前、スピード勝負に負けるのも当然,
くらいに思っておいたほうがいいでしょう」(以下、「」内コメントは櫻井さん)
大前提として、いい物件の情報は初心者には回ってこないと認識したほうがいいという。
「不動産投資は、物件情報がないとトライすることさえできません。でも、不動産会社は付き合いの長いお客さんにいい情報をどんどん届ける。“初めまして”の人にいい情報は簡単に来ないのです。だからこそ重要なのは、高圧的な物言いをせず、横柄な態度を取らないことです。“自分はオーナーになるんだ”“お客様だぞ”という姿勢で不動産会社とコミュニケーションを取ってしまう人がいますが、できる投資家ほど腰が低いのです」
不動産投資を手がける経営者として、真摯に対応する姿勢を心懸けることが非常に重要なポイントだという。
「不動産投資というのは、人と人との繋がりありき。不動産会社からいい情報を届けてもらえるお客さんがどんな人か、考えてみるといいでしょう。そして、物件情報が届いたら即レスを心懸ける。1日以内に判断して返答するくらいのスピード感が大事です。たとえ買わない時でも丁重にお断わりをする。そうしたコミュニケーションから不動産会社との関係づくりが始まるわけです」
では、もう1つの壁となる「金融機関からの融資」については、どう考えればいいのか。櫻井さんが解説していく。
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