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住まい・不動産
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【神奈川県「10年後に発展する駅」になれない線引き】「戸塚」よりも西側は人口増減予測で見劣り、都心への“心理的な限界距離”が影響か 「辻堂」「藤沢」は需要を供給が上回る可能性を識者が指摘

“湘南ブランド”として人気を集めてきたエリアにも変化が(辻堂海浜公園)

“湘南ブランド”として人気を集めてきたエリアにも変化が(辻堂海浜公園)

 東京都心の価格高騰が続くなか、神奈川県でも住宅選びの基準は“ブランドより実利”へと移行しているようだ。街のイメージや人気路線といった表面的な条件よりも、毎日の通勤負担や移動コストを冷静に見極めるユーザーが増えており、駅ごとの評価はこれまで以上にシビアに分かれているとみられる。

 そうしたなかで注目されるのが、将来人口の視点だ。不動産コンサルタント会社リーウェイズは、国土交通省のシンクタンク・国土技術政策総合研究所が公表した『将来人口・世帯予測ツール』を基礎に、2025年と2035年の人口を比較。約5億件の物件データを分析するAIを用い、神奈川県の駅ごとの将来人口増減から“10年後に発展する駅”を独自にランキング化した。

 神奈川県の不動産動向に詳しい株式会社さくら事務所取締役副社長COOの山本直彌氏は次のように分析する。

「今回のデータ分析で私が最も注目したのは、通勤における“心理的な限界ライン”が明確になった点です。ズバリ、戸塚(63位、593人増/JRほか)あたりまでが壁になっていることが読み取れます。ランキングを見ると、戸塚を境にして、それより西側の大船(105位、215人増/JR)、辻堂(130位、19人増/JR)、藤沢(226位、347人減/JRほか)となると、途端に人口予測が微増、あるいは減少に転じています」(以下、「」内のコメントは山本氏)

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