タワマンが“投資のおもちゃ”になるケースもあるという(写真:イメージマート)
都心部の不動産価格上昇が注目を集めており、特にマンション価格の値上がりが顕著だ。都内では新築のみならず、中古マンションまでもが平均販売価格で1億円を超える水準となっている。そうした価格上昇を牽引しているとみられるのが都心のタワーマンション群だ。
タワマン建設は多くの場合、市街地再開発事業とセットになる。『街間格差』(中公新書)の著書がある不動産事業プロデューサーの牧野知弘氏(オラガ総研代表)が解説する。
「タワマンを含む再開発で、どこがうまくいっているか、というのは非常に答えるのが難しい質問です。再開発が成功か失敗か、というのは短い時間軸で評価できるものではないと思います。タワマンというものの歴史自体がまだ浅く、築30年とか40年とかのものが出てきて初めて適切な評価ができるのではないか。
最近は築20年に達するものが出てきましたが、そこできちんと修繕が行なわれ、住戸が承継されたりマーケットで評価されて流通したりしていくかを見極めないと、その開発が成功だ、あるいは失敗だったという評価はしにくい」(以下、「」内コメントは牧野氏)
そうした前提に立ったうえで、牧野氏が懸念するポイントもある。
【プロフィール】
牧野知弘(まきの・ともひろ)/東京大学経済学部卒業。ボストンコンサルティンググループなどを経て、三井不動産に勤務。その後、J-REIT(不動産投資信託)執行役員、運用会社代表取締役を経て独立。現在は、オラガ総研代表取締役としてホテルなどの不動産事業プロデュースを展開している。著書に『街間格差』(中公新書)などがある。
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