億り人・Rickyさんが“カテナチオ投資”を解説(撮影:杉原賢紀/小学館)
中東情勢に早期収束の気配は見えないというのに、日経平均株価は6万円を大きく超える高値圏が続く。とはいえ、株価高騰が目立つのは一握りのAI・半導体関連銘柄であり、決して日本株全体が高値に沸いているわけではない。
そうしたなか、「好んで使いたい言葉ではありませんが、株を持つ人と持たざる人の間で『二極化』が進んでいるのは間違いない」と指摘するのは、購入した株を売らずに持ち続けることで年間800万円超の配当収入を手にしている億り人の個人投資家・Rickyさん(50)だ。
市場に追い風、「資産を増やすためには株式投資」
Rickyさんが力説する。
「数年前までは考えられないほど、株式市場を取り巻く環境が変わっています。2~3%のインフレが定着し、これは株式市場にとってプラス要因となります。加えて、東証が持ち合い株の解消やPBR(株価純資産倍率)1倍割れ銘柄に是正を要請するといった市場改革も株式市場にとってはプラスです。そして株高が牽引する形で消費も増えてくる可能性まで期待されています。
ところが、そうした恩恵に与れるのは、どうしても一部の富裕層に偏ります。そうであるならば、資産を増やすためにはやはり株式投資に打って出ない手はない。20代で年収200万円、30代で年収300万円、40代で400万円台と“薄給サラリーマン”だった私の経験からも、それは強く訴えたいですね」(以下、「」内コメントはRickyさん)
「オルカン」「S&P500」のリスクとは
政府の「貯蓄から投資へ」の大号令もあって、2024年1月に「新NISA(少額投資非課税制度)」がスタートして、NISA口座を開設する人が増えた。しかし、その多くはつみたて投資枠で人気の「オルカン」や「S&P500」に投資する傾向があるとされる。
「少ない資金で世界中の株式に分散投資できる『オルカン』や米国の有力500銘柄に投資する『S&P500』を否定はしませんが、実はそれだけではリスク分散が万全とは言えません。この6年ほどは株高と円安が進み、オルカンやS&P500などに投資してきた人たちも恩恵を受けてきました。
しかし、確かな未来など誰にも見通せない以上、私は決め打ちはしたくない。これまでの流れが逆転して、株安と円高になる可能性もないわけではない。そう考えていくと、どちらに振れてもいいように、リスク分散しておく必要があるのではないでしょうか」
では、どうすればいいのか。
【プロフィール】
Ricky(りっきー)/1996年、大学2年の20歳の時に投資を開始。2023年に配当金生活FIREを達成。買った株は決して売らない「株コレクター」として知られる。最新刊は『年収300万円から年配当804万円をもらう「激・増配株」投資入門』(KADOKAWA)。Xでは「Ricky投資研究所」として情報発信中。
Xアカウント:@jstockslab
