税金の支払い方「正解」はどれか
手数料のことも考えると、税金の支払い方としては以下の2パターンに注目したい。
【1】クレジットカードでチャージしたスマホ決済で支払う
【2】30万円以上の税金はクレジットカード払いや口座振替を検討
やはりお得なのはスマホ決済だ。手数料が無料なうえ、au PAYや楽天ペイでは特定クレジットカードから残高をチャージすればポイントがつく。手数料を考慮すれば、実質的にクレジットカード払いよりも得になる場合が多い。自治体によって納税額ごとの手数料は異なり、クレジットカードごとに還元率が異なるため一概には言えないが、スマホ決済を使えば多くの自治体で手数料負けを気にする必要がなくなるのだ。
一方で前述したように、スマホ決済では、30万円を超える税金に対しては一度に払うことができなかったり、そもそも対応していなかったりする。スマホ決済の利用上限金額もあるため、買い物などの日常での支払いが使えなく可能性もある。
その点、クレジットカード払いは上限がスマホ決済よりも高額になっており、手数料を支払ってでもポイントを獲得したい人には選択肢のひとつとなるだろう。たとえば、カード利用額の範囲内であれば、国税では1000万円までを一度に支払うことができる(分割すればそれ以上も可)。地方税は自治体によって異なるが、1000万円までを一度に支払える自治体がほとんどだ。
口座振替も一度に支払うことができ、手数料も発生しない。ポイント獲得を気にせず、支払いに手間をかけたくないのであれば口座振替が安心だ。
利用できるようになってからまだ半年余りということもあり、スマホ決済納税は決して普及率が高くない。しかし、高額の場合を除けば、現時点では最もお得な支払い方法であり、今後周知されるようになれば、そのメリットが見直されていくのではないだろうか。(了)