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Z世代に「友達がやってるカフェ」が大ウケの理由 SNSバズを狙った独自の仕掛けが満載

東京・原宿に今年オープンした「友達がやってるカフェ/バー」

東京・原宿に今年オープンした「友達がやってるカフェ/バー」

 2023年上半期のトレンド調査の結果、Z世代が選ぶコト・モノのトップに選ばれた「友達がやってるカフェ/バー」。今年の4月に東京・原宿にオープンしたばかりの店舗で、店員が客に対してまるで友人のように接するというコンセプトが売りだ。そのフランクさが話題を呼び、10代から20代の若者のあいだでトレンドとなっている。

「友達がやってるカフェ/バー」がZ世代に人気を博しているのはなぜか。シンクタンクで若者の市場調査を担当する男性・Aさん(30代)は、次のように語る。

「友達がやってるカフェ/バー(以下TYC)は、いまSNS世代で大バズりしているお店で、その魅力はなんといっても斬新なコンセプトです。店舗に入ると、店員が『めっちゃ久しぶりー! てか、先週の飲み会楽しかったね!』などと話しかけてくる。このフランクなノリが若い世代にウケていて、いわゆるモノの消費ではなく、体験を消費する“コト消費”の成功例としてマーケッター界隈でも注目されています。

 Tシャツやステッカーなどのおしゃれなグッズも販売されていて、そのグッズほしさに来店する人もいる。メニューにも工夫があり、『いつも飲んでるやつ』『あの田中が、いっつも飲んでたのってなんだっけ?』『コーヒーカクテルで可愛いの作ってほしいな~』といった具合で、注文するときにも盛り上がれるものばかり。夏休みに地方から東京に遊びにくる若者たちの観光スポットにもなっていますね」(Aさん)

 TYCには、他の店舗にはない、独自の仕掛けが満載だという。

「あえてタメ口で友人同士のようなコミュニケーションを行うことで、おしゃれな空間の堅苦しさや敷居の高さをとっぱらい、エンタメ性を生み出していることが特徴。コンセプトカフェ(通称・コンカフェ)はたくさんありますが、おしゃれな感覚で訪れられるコンカフェ/バーは珍しく、若者にウケているのでしょう。

 実は、店員として働いている人たちは、若手役者さんやタレント業など、いわゆるエンタメ業界に関わっている人たち。そういった人たちだからこそ自然な演技ができたり、また演技の練習にもなったりと、ウィンウィンの関係が生まれています。お客さんが接客の様子を動画に撮ってTikTokに載せるので、店員さんたちがバズったり知名度が上がるきっかけにもなっています」(同前)

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