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「医師の働き方改革」が患者に及ぼす負の影響 「危ない医者と病院」を見分けるチェックポイント

ベテラン看護師がいるか

 診察の場面では、「処方箋の出し方」も判断材料になる。上医師が語る。

「薬は依存性や併用のリスクがあるので必要に応じて処方すべきですが、念のためという名目で『胃薬』や『痛み止め』を漫然と処方する医師が多い。患者さん側が薬をもらいたがるケースも見られますが、そうした要求に安易に応えず、きちんと危険性を説明する医師を選ぶべきでしょう」

 公益財団法人日本医療機能評価機構が、全国4万超の薬局から危険な処方の事例を収集してまとめている「薬局ヒヤリ・ハット事例報告書」では年間10数万件の報告が挙げられているが、その多くは「慣れ・慢心」「患者とのコミュニケーション不足・齟齬」が発生要因とされている。安易な処方は健康被害を招きかねないのだ。

 来春始まる医師の働き方改革では、負担軽減のため医師の業務の一部を看護師などに任せる「タスク・シフティング」の方向性も打ち出された。これからは「看護師の見極め」も重要になる。

「問い合わせへのレスポンスが遅かったり服装に乱れがあるのはもちろん、若い看護師ばかりでベテランがいない場合も要注意です。継続して働ける環境ではなく、人材が使い捨てになっている恐れがあります」(上医師)

 医師と看護師の連携がこれまで以上に大切になるため、一方が横柄な態度を取っている医療機関も避けたほうが賢明だ。

 日本の医療が抱える多くの問題点については、新刊ムック『週刊ポストGOLD 医者の嘘に騙されない』にまとめているので、併せて確認してほしい。

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

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