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「医師の働き方改革」が患者に及ぼす負の影響 「危ない医者と病院」を見分けるチェックポイント

 クリニックでは、診療科目の数に注意する。

「クリニックの規模に合わない複数の診療科を掲げる場合、専門的な知識に乏しいことが考えられ、最新治療などが受けられない可能性があります。特に経営状態が悪いクリニックは患者を集めるために間口を広げる傾向にある」(同前)

 病院内にも重要なポイントがある。代表例が「清潔感」だ。

「ゴミ箱がパンパンになっているなど院内のクリーンさが保たれていない病院は、経営状態が悪化している懸念があります。医療サービスの質に影響が及ぶリスクもある」(同前)

 服装や身だしなみに清潔感がない医師も衛生面や自己管理に問題があると考えられるので注意したい。診察室に入ったら医師のデスクの上を見ることも大切だ。

「紹介状などカルテ以外の書類がたくさん置いてある医師はNGです。人手が十分な病院ならほかの医師と分担するなどして事務作業を回せるはず。仕事がかさんでおり、余裕がない状況にいると推察できます」(同前)

 診察を受ける際は医師の言動を注視することだ。

「最近はネットで多種多様な医療情報を入手できるため、患者さんが治療方針や検査について疑問をぶつけるケースが増えましたが、細かい質問をされて不機嫌になる医師は避けたほうがいいでしょう。患者の不安に誠実に向き合わない医師は診察で重大な見落としをしやすい。ほかの医療機関の悪口を言う医師もNG。投げやりで患者の治療も丁寧さを欠く場合があります」(同前)

 主治医とは別の医師の意見を聞く「セカンドオピニオン」への対応からも医師の資質が垣間見える。

「患者の権利であるセカンドオピニオンに否定的な医師は時代遅れです。専門外で適切な治療ができないのに患者を抱え込み、ほかの病院への紹介状を書くことを嫌がる医師もプライドが高いだけで患者本位の姿勢とはいえないでしょう」(同前)

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