吉田みく「誰にだって言い分があります」

「今年はサンタにiPhoneをお願いするんだ!」年々エスカレートする中3長女の“あざとい要求”に母が憂える金銭感覚

「中学生で10万円超のものを『ほしいから』と簡単に手に入れられるなんてあり得ません。今後はさらに要求が上がり、高校生になる来年はハイブランドのバッグをリクエストしてくるかもしれませんよ。親が娘の金銭感覚をそのようにおかしくしていいのでしょうか? 夫は娘の喜ぶ顔に満足を感じるのかもしれませんが、私はそんな娘が怖くて仕方ないです」

 長女に対する「サンタ業継続」がなし崩し的に決定した今年のクリスマス。ユミさんの心は晴れないままのようだ。「クリスマスはサンタがプレゼントを運んでくれる」ファンタジーは子供心をときめかせる大事な世界観かもしれないが、ユミさんの長女のように親心を逆手に取るようになったら要注意だろう。

【プロフィール】
吉田みく(よしだ・みく)/埼玉県生まれ。大学では貧困や福祉などの社会問題を学び、現在はフリーライターとして人間関係に独自の視点で切り込んでいる。マネーポストWEBにてコラム「誰にだって言い分があります」を連載中。同連載をまとめた著書『誰にだって言い分があります』(小学館新書)が発売中。

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