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「大学の授業中にパシャリ…」盛らないSNS「BeReal」流行で生まれる新たな問題 仲間意識の強化のためにリスクとスリルを共有

Z世代を中心に人気の「BeReal」(AppStoreホームページより)

Z世代を中心に人気の「BeReal」(AppStoreホームページより)

仲間意識を強化するツールとして新たな依存性

 なぜ、ユーザーはこんなやっかいとも言えるアプリにハマっているのか。都内の女子大に通うBさん(19歳)は、BeReal特有の依存性があるからではないか、と分析する。

「盛れない画像を見られることも、スリルというか(笑)。画像を保存されるリスクが心配だという人もいると思いますが、友人の投稿した画像をスクショをすると、相手にスクショした回数が表示されちゃう仕組みなんですよ(※写真と動画の横にマークが付く)。

 スクショしただけでは、具体的に誰がスクショしたのかまではわからないのですが、それをSNSにシェアしたりすると、誰がスクショしたのかがわかる仕組みになっています。だから裏切られるリスクが少ない。ちなみに、iPhoneだと共有しない限り名前までは通知されませんが、Androidスマホだと、スクショした時点で相手に名前が表示されます。

 スクショがバレると友情にも亀裂が入るし、信用を失ってしまうので、“基本的にスクショはしない”というのが暗黙のルール。逆に言えば、裏切った子がわかる仕組みでもあり、そのリスクと裏返しなんです。その友情を確かめ合う感じ、『うちら仲良いよね?』という共通認識を強化するツールになっているので、結果的に依存性が強いんだと思います」

「SNS疲れ」を逆手にとってそれを解消するような「盛らない」機能が魅力のBeReal。しかし、スリルやリスクを楽しむという側面によって、新たな依存性や課題を感じているユーザーもいるようだ。

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