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【AI台頭で激変する資格】弁護士、社労士、FPは厳しい時代へ 有利なのはパソコンスキルの『MOS』や『日商PC検定』

AIが台頭しつつあるなか、注目の資格は?(イラスト/田中斉)

AIが台頭しつつあるなか、注目の資格は?(イラスト/田中斉)

 いまや定年後も主婦も働く時代だが、物価上昇で家計は火の車。2024年は「本当に稼げる資格」で収入をアップし、人生後半戦を切り開きたいものだ。

「たとえば弁護士は資格の最高峰ですが、そんなエリートでも、開業5年目で年収200万円以下の人が11.6%もいます。もはや、この資格を取ったから一生安泰というものはなく、資格にプラスしてコミュニケーション能力や提案力がないと生き残れない。これは資格全般に言える傾向です」

 そう話すのは、キャリアカウンセラーの高村祐規子さん。

「AIを用いたリーガルテック(法律=リーガルと技術=テクノロジーを組み合わせた造語で、法律に関する業務の効率性を高めるITサービスツールのこと)という分野がいま注目されています。契約書の不備を無料で確認できるサイトや、美容院を新設する届け出が10分程度で無料作成できるホームページなどが続々登場し、弁護士や行政書士の仕事に影響を及ぼし始めています。AIに取って代わられる仕事は今後も増えますから、人気だからという理由で資格を選ばない方がいいでしょう」

 たとえば、人気の高い『社会保険労務士』『医療事務』『ファイナンシャルプランナー(FP)』『秘書検定』『介護士』などは、今後は稼ぎにくい資格になると、高村さんは言う。

「近年流行りの社労士ですが、その顧客は法人です。資格を取って独立しても、法人営業の経験がない人は、顧客をどう開拓したらいいのかわからない。そこまで考えないと資格を取っても仕事につながりません。

 医療事務は、電子カルテが登場したため時給が据え置かれている状況です。FPは、金融系の仕事をしている人が自らの信用度を上げるために取得するなら有効ですが、そうでない人は仕事になりにくい。

 秘書検定は、ビジネスマナーや知識を身につけた証明にはなりますが、それだけでは稼げません。介護士も、大変な仕事のわりに収入が低すぎる点が社会問題化しています。

 AIが台頭したいま、資格の世界も激変しています。従来の人気やイメージに振り回されることなく、実務経験や人生経験と連動した資格を取ることが重要なのです」

次のページ:近年急増中の在宅ワークで役立つ「MOS」や「日商PC検定」
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