暴落は「自分のリスク許容度」を確認する機会に
この状況下でも、信用取引をしていない個人投資家であれば、保有する株式などリスク資産を慌てて売却する「パニック売り」は避けるべきだという。リスク資産の目減りが気になってしまうようであれば、資産の構成自体に問題がある可能性があるとも指摘する。
「もし2割程度の下落でメンタルが辛いようなら、リスクを取りすぎかもしれないですね。数年に1度の真の暴落なら4~5割は下落します。リーマン・ショックでは日本株で6割の下落でした。そのくらいの暴落があってもメンタルが追い込まれないような範囲にとどめる。要は大きな下落があった時に実生活に影響が出かねないと感じる投資をしてはいけないのです」
まつのすけさんは、今回のトランプ・ショックは「自分のリスク許容度を確認する機会にすればいい」と言う。また暴落時には、自分が持っている個別銘柄、投資信託やETFについて、自分が買った時に理由とした“ストーリー”が変わっていないかを確認することが大切だという。個別銘柄であれば、その企業のビジネスの将来性への評価などがそれにあたるだろうが、もし評価すべき点が変わっておらず市況全体が悪化しただけなのであれば、慌てて売る必要はない、とまつのすけさんは考える。
「そうして自分のポートフォリオを再点検する。暴落時は株価の割高感が薄れて割安ゾーンに突っ込んでいくので、優良資産を割安で買うチャンスでもあります。買いの銘柄なのか、冷静に分析することも必要かと思います」
そう語るまつのすけさんは、具体的にどのような銘柄に注目しているのか。別記事『《資産約10億円・まつのすけさんの厳選5銘柄》トランプ政権下で期待できる日米韓のAI・造船関連株「テーマ性があって割安なので“鉄板”」と分析』で詳しく解説している。
【プロフィール】
まつのすけ/会社員時代に貯金40万円を元手に株式投資を始め、33歳で資産1億円に。その後株式投資を続けながら起業し、クレジットカードや電子マネーの活用の研究にも取り組んでいる。現在は資産約10億円に達している。著書に『会社員をしつつ、株で元手40万から月250万ちょい稼いでいる件』(ぱる出版)、『33歳で1億円達成した僕が実践する一生モノの億超え投資法』(KADOKAWA)。