ラーメン店めぐりを趣味にする人たち
国民食と言っても過言ではないラーメン。特に男性のなかには、趣味として「ラーメン店めぐり」を挙げる人は少なくない。では、さまざまな趣味がある中で、なぜラーメン店めぐりに惹かれるのか。ラーメン店めぐりを趣味とする男性たちに、その魅力を聞いた。
一杯1000円でコスパ良く旅行気分も味わえる
「何か堂々と言える趣味がほしかったんです。でも、長続きするタイプではなく、スポーツも楽器もダメ……。趣味を聞かれたら『一応、読書かな』と答えるくらいしかありませんでした。でも、今は『ラーメン店めぐり』と言えます」
そう明かすのはIT企業勤務の40代男性・ナオトさん(仮名)だ。最初は食べることが好きなので、「どうせ食費を使うなら、趣味を兼ねられたらコスパがいい」という狙いがあったそうだが、ラーメン店めぐりのために少し遠出すると“小旅行”気分も味わえるという。
「ラーメンは1杯1000円前後。少し遠い町まで足を伸ばしても、現地で食べられたという感動があります。一人でも気軽に入店できるし、もくもくと食べてパッと帰るか、近隣のラーメン店を視察しに行くのもあり。行列ができていても、一人なら気楽に並べます。帰りの電車の中で、SNSにも『行ってきた』というレビューをアップ。ちょっとした旅行気分を味わえます」
ラーメンはそのバリエーションも豊富だ。「飽き性」というナオトさんも「奥が深い」と語る。
「ラーメンを語れるほど詳しくありませんが、飽きないことは確かです。醤油、塩、味噌、豚骨、鶏白湯、坦々麺、つけ麺、○○系など、バリエーションも豊富。しかも、同じジャンルでもアレンジがあるから、ますます店ごとの違いを知りたくなります。一杯の価格がそこまで高くないので、手が伸びやすいのも高ポイントです」(ナオトさん)