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ビジネス

《晴海フラッグで中国人絡みのトラブル続出》ヤミ民泊の横行で治安悪化を不安視する住民、「観光客が足湯スペースでオムツを洗っていた」の証言も

中国人女性がエントランスで剣舞の練習

 筆者が晴海フラッグを訪ねた時も、スーツケースを押し歩き、中国語を話す家族連れの姿があちらこちらで見られた。

〈民泊禁止 民泊行為を行っていると思われる不審人物を確認した場合、不法侵入者として警察に通報いたします〉

 マンション内の至る所に、日本語、英語、中国語で書かれた「民泊禁止」の注意書きが貼られている。その殺伐とした光景は新築マンションの高級感を台無しにしていた。

 違法民泊とは旅館業法や住宅宿泊事業法の届出や認定を受けずに行なわれる民泊のこと。そもそも晴海フラッグのマンションでは規約上、民泊が禁止されている。さらに晴海が位置する中央区でも「区内全域で土曜日正午から月曜日の正午までの宿泊のみに限定」(区サイトより)と民泊を制限する条例が定められている。

 しかし、ヤミ民泊と思しき目撃談は絶えない。

「チャイムが鳴って、モニターを見たら『ニーハオ』と言われました。民泊部屋と間違えて訪ねて来たのでしょう。他の部屋では早朝4時に扉をドンドン叩かれた、という怖すぎるケースもあったそうです」(住人B)

 文化の違いによる衝突も頻繁に起きているという。住人Cの証言。

「晴海フラッグには共用の足湯スペースがあるのですが、中国人観光客と見られる人たちがアカスリを始めたり、子供のオムツを洗ったりするのです。衛生管理が難しくなったためか最近足湯の湯が抜かれている時間が増えています。別のマンション棟では地下駐車場で脱糞したというケースもあったようです」

 住民Dはこう続ける。

「太極拳ならまだいいのですが、夕方に中国人の中年女性がエントランスで剣舞の練習をしていて驚きました。子供の帰宅時間なので、剣を振り回されると危ない。でも注意しても聞いてくれない、と諦めています。東京湾で釣った魚を生のまま持ってエントランスを歩く男性もいました」

【プロフィール】
赤石晋一郎(あかいし・しんいちろう)/ジャーナリスト。「FRIDAY」「週刊文春」記者を経て2019年よりフリーに。近著に『韓国人、韓国を叱る 日韓歴史問題の新証言者たち』(小学館新書)、『完落ち 警視庁捜査一課「取調室」秘録』(文藝春秋)。『元文春記者チャンネル』をYouTubeにて配信中。Xアカウントは【@red0101a】。

取材協力/西谷格(ノンフィクションライター)

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※週刊ポスト2025年6月6・13日号

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