文部科学省は「条件付きで学力テスト型の年内入試」を認める
ところが今年3月、文科省は「評価方法の一つとして、基礎学力を把握する試験を認める」とのルール改定案を示し、条件付きとはいえ年内の学力テスト型推薦入試を認めた。
この「条件」とは、高校の調査書や推薦書の内容に加え、「小論文や面接、実技など2種類以上の評価方法を組み合わせる」「評価方法の一つとして、基礎学力を把握する試験を認める」とのことだ。
5月29日に行われた高校の教職員向けの入試説明会で、東洋大学は基礎学力テスト型について、学校推薦型選抜から総合型選抜に移行する予定であることを発表した。総合型選抜は学校長の推薦が不要なので、より生徒は自由に出願ができるようになる。
説明会において加藤建二入試部長からは、これから発表される「令和8年度大学入学者選抜実施要項」に従うことを前提とした上で、2026年度の基礎学力テスト型入試は以下のような配点とする予定であると説明した。
基礎学力テスト、国語または数学(100点)、英語は必須で(100点)、書類審査(調査書に記載される高校の成績など)10点、事前提出の小論文(10点)。
「多面的な評価による合否判定を行い、書類審査や事前課題となる小論文を組み合わせます。ただし、年内入試であっても、必要だと考えられる、基礎学力の評価に重点を置きます」(加藤入試部長)
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