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キャリア
Z世代就活生たちの光と影

「ガクチカは生成AIに作ってもらった」「自己分析はMBTIと診断ツールを活用」…“コスパ重視”のZ世代学生たちの就活事情 一方で「AI依存」に警鐘を鳴らす声も

MBTI診断、自己分析診断ツールも活用

 生成AIだけでなく、MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)診断を用いて企業や業種との相性を診断し、自己分析ツールなどと組み合わせることで自己PRの作成、面接対策をする学生もいる。

 都内の私立大学に通う女性・Bさん(4年生)は、これらのツールを活用して大手企業から複数の内定を得た。

「私たちの世代はMBTIが大好きなので、よく話題にするし、SNSやマチアプ(マッチングアプリ)のプロフィールに書く人もいます。私も就職活動の際にはMBTIを活用して、業界・業種とのマッチング、企業との相性を調べました。そのうえで、MBTIに基づく自己PRとガクチカ、自分の『軸』や『強み』、短所を長所に言い換える方法などを生成AIに作らせました。

 たとえば、『ESTJタイプ、軽音サークル所属、特技はドラム演奏、アルバイトはカフェの店員』『挫折した経験、成功体験』みたいな感じで情報を入れていきます。面接の前の想定問答もChatGPTが提案してくれたので、壁打ち相手になってもらえて非常に助かりました」(Bさん)。

 Bさんはさらに、生年月日による占い結果も活用して就活に挑んだという。

「私はスピリチュアル的なものも好きなので、ChatGPTに四柱推命と手相占いをしてもらい、『私の本来的な性質』『仕事運』も占ってもらいました(笑)。手相は手の写真をアップロードするだけで、すぐに診断してもらえるんですよ。もちろん、これらにはいずれも科学的根拠がない、あくまでも一つの手助けだと理解したうえで用いています。

 昔の就活は、OB・OG訪問をたくさんしたり、会社四季報を読んだりして企業研究したり、手書きのエントリーシートを添削してもらったりしたと聞いてます。でも、その時間がもったいないと思ってしまうし、OB訪問でセクハラをされることもあるかもしれない。今なら自己分析用の診断AIもあるわけだから、頼れる部分はAIや診断ツールにやってもらっていいと思います」(Bさん)

次のページ:AI依存で自分の頭で考えない就活生への警鐘
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